『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』

読んだ本のメモです。

「戦う自分」をつくる13の成功戦略

「戦う自分」をつくる13の成功戦略

タイトルに「戦う自分」とありますが、戦う相手は、自分です。この本は、自分の内面の怠惰、うぬぼれ、臆病さなどと戦う勇気の大切さと方法を説いています。内容は、勇気をだそうとか、信念をもとうとか、成功には準備が大切だとか、そういう感じです。

特徴として、訳文の語り口がアツい。自分は、仕事に対するアツい語りや、Twitterの名言botが好きなので、楽しく読めました。

先人の良い言葉が、絶妙のタイミングでたくさん引用されていて、読んでて元気がでます。あと、「この世には二種類の人がいる」という言い回しが何回も出てきて、若干ニヤニヤしつつ、 内容には感心しましたw そう、内容もよいのですが、まずアツさが印象に残りました・・・。

すんなり共感したのは、「準備大事」という話。個人的に、2ヶ月ほど前から、仕事で次のような状況が頻発しているためです。

  • 仕事はずっとSQL Serverだけれど、Oracleを使いたくて趣味で勉強してたら、たまたまOracleを使う仕事になった
  • おなじく、仕事はずっと.NET C#だけれど、Javaを使いたくて自宅で触ってたら、たまたまJavaを使う仕事になった

こういうことが起きると、"準備が役立ってよかったー"という実利面での安堵以上に、"これは勉強してた自分へのご褒美か!"という気持ちでいっぱいになり、嬉しくてモチベーションが上がります。やっぱり、自分以外の誰も見ていなくても、準備は大切なんですね。

この「誰も見ていなくてもできるか」という話も、この本が扱うテーマの一つです。誰も見ていなくても、自分を律して努力できるか? 都合のよいことではなく、正しいことを行えるか? と、著者は問いかけています。

あと、このあたりも、読んでてグサグサきました。(できてないなあ・・・という意味で)

たとえばワークショップや講演会に参加して、ノートにメモをとったとする。しかし、そのノートを家に帰ってからもう一度開いて勉強する人はごくわずかだ。(略)
学んだことは、即、実行に移すことが大切なのである。
(p.176)

・・・(略)自分よりよくできて、もっとふさわしい人が、立ち上がって行動を起こせばいいと考えがちである。
しかし実際は、そういう能力に恵まれた人が行動を起こすのではない。
「自分がやってやろう」という気概を持った人だけが行動を起こせるのだ。
(p.212)

仕事始めの前に読んでよかったです。