Trac系プロジェクト管理ツールの選定メモ

チームでプロジェクト管理ツールを使おうという話になり、ツールを探しました。結果、KanonUbuntuで動かすことに決めました。

Twitterで色々アドバイスを頂いて大変参考になったので、まとめておきます。次にKanonを選ぼうとする人の参考になるかもしれないので・・・

[twitter:@sinsoku_listy]さん、[twitter:@kanu_]さん、[twitter:@LightningX]さん、[twitter:@kimukou_26]さん、ありがとうございました。

当初の選択肢

次のどちらにするかで迷っていました。

まず、TracLightningを使うことを考えました。ただ、運用環境にする予定のAmazon EC2では、Windows XP環境が作れません。これはダメかと思いきや、Tracユーザ会のページ(Shibuya.tracプロジェクトWiki)を見て、TracLightningWindows Serverでも動作すると知りました。そこで、TracLightningWindows Serverで動かす案が出ました。

# デスクトップOSはSPLAライセンスがなかったような記憶から、EC2でXP環境は作れないと思ったのですが、正確なところは調べていません。

次に、素のTracを使うことを考えました。理由は2つあります。

  • Windows ServerよりはLinuxで運用したいなぁと思ったため。
    • 単なる好み。
  • ユーザ数が多いTracの方が、インターネットに情報が多そうだと思ったため。
    • これはTracLightningの位置づけを理解していなかったための考えでした。Tracの運用ノウハウを求めようとすれば、Tracを使ってもTracLightningを使っても、おそらく同じ情報を参照することになるでしょう。TracLightningを使っていたからといって、Tracの情報を参考にできないわけではありません。(構築ノウハウは異なるけれど、TracLightningのセットアップにユーザのノウハウはほぼ不要。めちゃ簡単)

そこで、TracLinuxで動かす案が出ました。

決めた経緯

上のように、当初、Kanonは選択肢に挙がっていなかったのですが、オススメされて検討した結果、使うことにしました。

Linuxで運用したい → TracKanonはOK

WindowsとLinuxOSの両方で動くツールなら、Linuxで使いたい! # Tracが本来どのプラットフォーム向けに開発されてきたかにもよるけれども…

KanonTracLightningLinux版(みたいなもの)らしいので、okです。

豊富な機能、プラグインがある → TracTracLightningKanon

Kanonは、バージョン管理と連携している点が嬉しいです。(TracLightningもですが)

また、Trac用に開発されたプラグインをそのまま適用できるようなので、安心です。# TracLightningKanonが、Tracをどのように包んでいるかを知らないので(Pythonわかりません ><)、そのまま使えるのか疑問だったのですが、大丈夫と教えてもらいました。

特にgitと連携できると嬉しい → KanonTracLightningはOK

これはうちの都合ですが、EC2は、他のネットワークから切り離した端末から操作することにしています。そのため、イシュートラッキングとバージョン管理を紐付けたい場合に、既存ネットワークに存在するリポジトリが使えません。リポジトリ管理用サーバも新たに立てないといけないことが、目に見えています。Subversionサーバは何度か立てたことがあって慣れているのですが、今から新たに立てるならgitクローンが良かろうとも思います。というわけで、git対応したプロジェクト管理ツールが望ましいと思っていました。

というわけで

Kanonたんにお世話になります。

ちなみに、Kanonの導入でためらった(?)のは、次の点くらいでした。

  • まだアルファ版じゃなかったっけ? どきどき
  • 自分はPythonが読めないので、このままではオープンソースなのにクローズドソース…
  • READMEやインストールメッセージがこっ恥ずかしいw