メモ: homebrew-caskのインストール

前回は、パッケージ管理アプリケーションのhomebrewをインストールしました。

ところで、homebrewにはhomebrew-caskという外部コマンドがあり、ナウなヤングはこれを使うそうです。

https://github.com/caskroom/homebrew-cask

$ brew tap caskroom/cask
$ brew install brew-cask
$ brew cask install google-chrome

で動くらしい。おー簡単なんですね。使いたい。

というわけで、人様のbrewfileを見て、よくわからなかった設定を調べたのでメモします。brewfileというテキストファイルに設定を書いておけば、brew bundleと打つだけで、まとめてコマンドを実行できます。上のように1回1回brewコマンドを実行しなくてもよくなります。

参考にしたbrewfile(抜粋)

次のbrewfileを参考にさせてもらいました。

tap phinze/homebrew-cask || true
tap homebrew/versions|| true
update || true

install brew-cask || true
install git || true
# ...以下略
update
upgrade

# homebrew-cask設定、インストール
tap homebrew/versions
# Caskを追加したため向き先を自身のRepositoryに
#tap phinze/homebrew-cask
tap vexus2/homebrew-cask
tap homebrew/binary
# for ricty
tap sanemat/font

# 各種インストール
install brew-cask
# ...以下略 

tapって何?

tap caskroom/cask

パッケージをインストールするのに必要なリポジトリを、tapオプションで追加できます。

ユーザ名/リポジトリ名(homebrew-xxxのxxx部分)という形式で指定します。

ちなみに、少し前のhomebrew-cask関連記事をみると、phinze/caskというリポジトリがよく出てきますが、今はgithubリポジトリが移動してcaskroom/caskになったようです。古い方のリポジトリを指定すると、リダイレクトされるそうです。

homebrew/versionsって何?

tap homebrew/versions

versionsとは何のリポジトリでしょうか。

最新版でないライブラリをインストールするための機能を、以前のhomebrewはbrew-vewsionsというオプションで実現していたけれども、なくなってしまったのだそうです。そこで、バージョンの異なるライブラリを個別にformulaとして提供するリポジトリを使うことで対応します。そのリポジトリがversionsです。

homebrew/binaryって何?

tap homebrew/binary


バイナリインストールに対応したリポジトリを追加しているようです。

このリポジトリをtapしておけば、たとえばjad(なつかしいですね)やpackerなどをインストールできます。

vexus2/homebrew-caskって何?

tap vexus2/homebrew-cask

こちらは、引用元の記事を書かれた方の個人リポジトリです。vexus2さんというのがユーザ名ですね。

tapすることで独自のリポジトリも追加できます。たとえば、もし自分がGithubにhomebrew-caskというリポジトリを作成したら、tap torazuka/caskとすればよいわけですね。

このようなことが必要になるのは、パッケージを引っ張るためのCasksと呼ばれる設定を自分で作成した時です。作成したCasksを個人リポジトリに格納した場合、そのリポジトリをtapして、見に行けるようにします。

自分の最初のbrewfile

update

# tap repositories
tap caskroom/cask
tap homebrew/versions
tap homebrew/binary

install brew-cask

こんなかんじに。