仮想化とソフトウェア・ライセンス関連の記事

『日経SYSTEMS』10月号に良い記事があったのでメモ。特集3「仮想化、クラウドでどうなる? ソフトウェア・ライセンス」

記事では、まず、仮想化対応ソフトウェアのライセンス体系を3つに分類して整理している。ライセンスは、(1)仮想マシンに割り当てたCPU数、(2)物理のCPU数、(3)仮想マシンインスタンス数のどれかに依存するものとする。

  • 注1)CPU数ではなく、コア数に依存する場合もある。
  • 注2)記事にはないけど、インストールベースかアクティブベースかの違いも、たぶん大事。
    • インストールベースなら、テンプレートの状態でもライセンスを消費しているとみなすけど、アクティブベースなら、仮想マシンにして立ち上げない限りはライセンスを消費しない…とか。

次に、仕様の異なるサーバへゲストOSを再割当するときの注意についても書かれている。物理マシンのCPU数に依存するライセンスの場合、異なるCPU数を持つマシンに移したとき、ライセンスを買い足す必要が生じるときがある。これって身近な話題だなぁ。

仮想環境は、ゲストOSより上のレイヤーで、仮想マシンと物理マシンの違いを気にせずに開発をする人にとっては、とても便利だ。でもやっぱり、基盤を運用する人や、OS・ミドルウェアのライセンスを調達する人にとっては、従来以上に運用の負担がかかりそうだと思う。それでも、手間とコスト削減とを天秤にかけて、この先さらに仮想化は増えていくんだろうなぁ。