『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』
ネットで推薦文をみかけた後に、本屋でタイミングよく出会ったので、読んでみた。そこそこよかったです。
どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/11/19
- メディア: 新書
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もちろん、すべてに共感したわけではありません。たとえば、仕事を人生の目的としない人に対する蔑視的な記述は、そっと流したい感じ(人生の目的は人それぞれであり、他人が批判すべきではないと、自分は思ってしまいます)
そのへんはさておき、よかったところを3つメモ。
やる気-自由度マトリクス
よくある仕事の重要度-緊急度マトリクスの代わりに、著者は、やる気-自由度マトリクスを提唱する。これは、いいなあと思った。
なぜなら、やる気は個人に閉じた問題なので、重要度と緊急度よりもコントロールしやすいから。そのため、改善対象として捉えることに抵抗が少ない。重要度-緊急度マトリクスに仕事をマッピングしようとすると、無力感におそわれることがある。これは、仕事の重要度や緊急度は自分の力でカンタンには変えられないと、無意識に感じているからではないか。
「コントロール感」は大事。結局のところ、この本で著者は、やる気と時間をコントロールせよ、少なくとも、コントロールしている実感を持って仕事にあたれ、といっている(気がする)
やる気の効用
やる気は、あるに越したことはないと再確認できた。著者のいうような仕事上のひらめきだとか、いつも以上の速度だとかは、やる気のある時に降ってくる。それなら、やる気は、あった方がよい。
"やる気の量にかかわらず一定の成果を出せる人"もカッコいい。でも、その発想には、最低限の出力を保証する以上の意義が、感じられない。
アウトプットの質と出力に要する時間
仕事はアウトプットでしか評価されない、と著者はいう。そのとおりだと思う。裏で何をインプットしていようが、お客様には関係ない。「どんな価値を」「どれくらいの時間をかけて(必要に応じて短時間で)」提供できるかを、もっと意識していきたい。