未熟な技術者としてブログの使い方を考え直す

このブログの使い方をちょっと変えることにしました。変えるつもり。…変えるんじゃないかなあ。いままでも適当でしたが、これからはもっと肩の力を抜いて、気軽にちょくちょくメモしようと思います。

ブログに何を書くか、どれくらいの頻度で更新するか、あるいは、そもそもどのブログサービスを選ぶかといったことは、ブログを書く人の目的や立場によって、変わってきますよね。最近、そのあたりについて、ぼんやり考えることがありました。

ブログの使い方は人それぞれなカンジ

会社で、自分のまわりにはブログを書いている人が結構います。ITという業界柄(?)ほとんどの人がはてなダイアリーを使っていますが、使い方は人それぞれです。たとえば、次のようなカンジです。

  1. 技術情報のメモに使う人
  2. 事務連絡に使う人
  3. 自作のソフトウェアの情報を公開するのに使う人
  4. 新しい製品、サービス、技術などをキャッチアップしてチュートリアルを書く人
  5. 勉強会やセミナのレポートを書く人
  6. 友達を集めて遊びの企画をするのに使う人
  7. 釣堀遊びをする人

上のどれかに特化した使い方をするというより、満遍なくさまざまな使い方をする人が多いです。また、使い道によってアカウントを分けてブログを書いている人もいます。

身近な人のブログの使い方の変化に気づいた

先日、調べ物をしていて、会社の先輩が4、5年前に書いたブログの記事に、検索でたどりつきました。

その人の当時のブログをみると、3日に1回以上の頻度で更新されていました。1回分の記事の長さはまちまちですが、ほんのちょっとした情報を2、3行でメモしたものも目につきました。(そのメモのおかげで助かったので、ほんのちょっとしたという表現は失礼ですが、他意はないです、ハイ)

一方、ここ2年くらいは、更新の頻度が以前よりもゆっくりで、1週間から10日に1回のペースになっています。さらに失礼を承知で書くと、1つ1つの記事の完成度の平均が、昔よりもずっと高いように思いました。完成度という言葉だと曖昧ですが、「独自性が高く、大勢にとって有益な情報が、整理された状態で公開されていること」くらいの意味に捉えてください。

その後、気になってあちこち巡回した結果、このような経過をたどったのは、その人だけではありませんでした。5年前後ブログを書き続けている先輩たちには、程度の差はあれ、軒並み同じ傾向が見られました。

なぜそのように変化したのか(憶測)

この変化の原因はなんだろう、と勝手に考えてみました。自分の推測では、「その人が技術者としてある程度成熟したから」。

こういうと身も蓋もないですが、ブログに書きたいと思うような新たな発見が減ったため、また、経験から答えを導き出せることが増えて、わざわざメモを残す意義が薄れたためではないかと思いました。

もちろん、これは憶測です。実際のところは、Twitterに投稿することで満足してブログを書かなくなったと、その人自身が(それこそTwitterで)言っていたので、それが大きいのだろうと思います。あるいは、従来ブログに書かれていた"ほんのちょっとした情報"は、すでにtumblrやdeliciousへ移行したのかもしれません。また、生活の変化によって、ブログ更新どころではなくなった、という人もいると思います。

これらを踏まえて、では、自分はどう使うかというハナシ

上のような個別の事情がたとえあったとしても、総合的にみて、色々なことをガツガツ吸収していた頃の方が、どの人も頻繁に更新していたように見えました。というより、おそらく、吸収していたから更新していた、という方が正しいでしょう。

ふとブログの使い方を変えてみようかなと思ったのは、そのあたりに胸打たれたというか、なんというか…、正直にいうとそんな感じです。

今、自分は技術者としてどのフェーズにいるだろうと考えると、少なくとも"成熟しきって書くことがない"というフェーズではありえません。経験年数相応に未熟ならば、日常的なちょっとした気づきや得た情報を、もっとこまめに記録していくのがベターな気がします。そんなわけで、冒頭の結論になりました。

もちろん、記録のコストがかさむとシンドイので、だからこそ小さな粒度で、頻繁に書けたらと思います。

特に、多くの人にとって当たり前、常識と思われる話でも、恥を承知でメモしていきたいです。理由は2つあります。1つは、一度学んだことをスッカリ忘れてしまっても、その情報が、数ヵ月後や数年後に自分を助けてくれる可能性があるため。もう1つは、今のうちにこの手の恥に慣れておかないと、今より年をとった時、「今日はこれが分かった」「こんなことを知った」と新しく学んだことを無邪気に口にすることが、できなくなりそうだから。

ちょっとしたことを自分のためにちょくちょく書く。で、それができるくらいには、ちょくちょく吸収する。そんなふうにできたらなと。

なんていいつつも、まあ、合わなかったら、その時はその時で。