楽園の泉

面白かった。

楽園の泉

楽園の泉

finalfusionさんから『遥かなる地球の歌』とあわせて教えてもらって、読みました。

ハリウッド映画になってもおかしくなさそうな英雄譚(なってないのかな?)。心臓が止まりそうな終盤の展開も最高だった。人間離れというか、人類離れしたエピローグについては、なくてもいいのではと感じたけど、『幼年期の終わり』の作者らしいと思った。

前回の播種船に引き続き、よくある題材と聞いてはいたけど初めて読む「宇宙エレベーター」の話で、その面でも満足感があった。スリランカに似た舞台で、古代の王族の話(創作)を交えながら、混沌とした時間軸で話が進む。食い合わせの妙という感じ。