『図解 64ビットがわかる』

以前、きしださんがブログで紹介されていた『64ビットがわかる』という本を読みました。面白かったー。きしださん、ありがとうございます。

図解 64ビットがわかる (図解 知りたい!テクノロジー)

図解 64ビットがわかる (図解 知りたい!テクノロジー)

仕事でIntelVTやAMDのsmvのお世話になってるので、6章「仮想化技術とセキュリティ技術」を目指して読みはじめました。が、2006年発行の本なので、やはり仮想化まわりの情報は古くなっていて、そのまま参考にはできません。

しかし、それより、2章のハードウェア、3章のソフトウェアの基礎の部分が勉強になりました。

  • データバスやアドレスバス
  • キャッシュの進歩
  • APIコールとシステムコールの違い
  • 動作モード(いわゆる特権)
  • CPUの違いを吸収するエミュレーション

上のような常識を自分は知らずにきたので、改めて読めてとても良かったです。本を読んで全部わかったわけではないけれど、このへんを知らんなー、というインデックスになりました。(日頃使ってるプロセッサエミュレータの仕組みとか、知りたいなぁ・・・)

なお、この本の真髄は、それより後(4、5章)の部分にあります。64bit対応のCPUやOSが生まれた文脈や、既存システムの64bit対応の何が大変なのかが、細かく書かれています。もちろんその部分も面白かったです。

ちなみに、出版社在庫なし?絶版?らしいので、図書館で借りました。古いからでしょうか。良い本だと思うので、残念です。