第15回G*ワークショップへ行ってきました

第15回G*ワークショップへ行ってきました。面白かったです。

というわけで、印象に残ったことをメモしておきます。覚書きなのでgdgdですが。

「Groovyの使い倒し方、Hudsonの場合」(川口耕介さん)

川口さんはGroovyを気に入って昔から使ってらっしゃるとのことで、Jenkins周りでの使用事例を次々と紹介してくださいました。

GroovyShell

GroovyShellでoutをオーバライドすると出力をリダイレクトできるんよ、ログはこうやるんよ、というお話。そうやって使うんですねぇ。

Jenkinsで分散計算

Jenkinsを分散計算プラットフォームとして使うというお話。分散環境でGroovy→Droovyプロジェクト。Hadoopのような大規模向けの話ではなく、スクリプトで手軽に扱える分散計算環境の例、という感じです。CIサーバは常時フル稼動するわけではないから、空いてる計算機資源を有効活用しましょう、という狙いだそうで、なるほどと思いました。

Groovyでカンタンに書けるクロージャですが、その概念がリモート実行とマッチしてるとか。2つのJVMをまたぐ処理には、そもそもJenkins Remoting Layerというのが使われているんだよーという解説とか。面白かったです。

GMaven

フルセットのGroovy実行環境であるGMavenを使うとこんなカンジだよ、というお話でした。Mavenでいっこ要素を増やそうとすると、20行近くpomに書かなければならず、心が折れそうになる→GMaven試してみた、のだそうです。んが、記述が別の場所に移っただけで、総量はそんなに変わらなかったみたい。

YouDebug

JavaのデバッガプロトコルにアクセスするためのツールはJDKにも同梱されているけれど、JVMのデバッガ周りのインタフェースを見ると、ツールがサポートしてない受け口が結構あることが分かったそうです。たとえば、ローカル変数にアクセスして、値を取るとか。なので、それらをGroovyを使ってフックして、デバッグに使えるようにしてみた、というツールのお話でした。とても面白かったです。

Groovy普及がまだこれからな理由とか

プロジェクトでGroovyでもテストを書けるようにしたけれど、思ったよりもGroovyのテストコードが増えていないそうです。その理由に関する考察も、最後にありました。

Javaには入力補完機能に優れたIDEがあるから、記述量が多くてもそんなに苦にならない=記述量の少ない言語をあえて使うメリットをそれほど感じないのでは、というお話がありました。あとは、やはりツールの成熟度とか、ツール同士の構成でハマる→時間がもったいないから使わないんじゃないかとか。

良い方法が出てくるといいですね、というお話でした。

LTスペシャル「Javaプログラマが知るべき9.7のこと」

JGGUG有志の方が、Groovyを取り巻く充実したツール群の中から、有名なプロダクトを紹介してくださいました。

気になるのは、Gradleかなぁ。それと、今回個別の紹介はなかったけど、依存関係解決のツールとか。

Groovyの本邦初書籍(『プログラミングGroovy(仮題)』)が、5月に発売予定だそうで、その紹介もありました。Groovy1.8までフォローする最新の内容になるそうです。訳書を除いて、日本語の本がいままでなかったんですね。

ぐるーびーたんの話

今回、ぐるーびーたんネタでLTしませんかという無茶振りオファーをいただき、自分も話をさせてもらいました。笑ってくださった皆さま、声をかけてくださったわたびきさん、ありがとうございました。人生初LTということで、良い経験をさせてもらいました。

川口さんの素晴らしいセッションと、技術ネタLTが6本続いた後に、上のようなひどい話を50名くらいの前でしてきました。話している間中、恥ずかしさのあまりこの場で死んだら、これがホントの黒歴死、とか考えてました ('ω`;)

これからネタLTをする方は、準備中に怖気づいたら、次の名言を読むとよいと思います。

テーマは何でも良い。技術の話を聴きまくった後、疲れた頭をリフレッシュさせるコーナーと考えても良いと思う。みんな思い思いの話をしている。自分の趣味の話、雑学、自己紹介。技術なんか一欠けらも出す必要ない。技術の話を面白おかしく話すのもアリ。

エンジニアとしての歩き方 - 都元ダイスケ IT-PRESS

勇気と開き直りをもらいました。。。ダイチャンさん、ありがとうございます。

懇親会

ryoasaiさんがいらしていて、ご挨拶できて嬉しかったです。ブログいつも楽しみに読んでます。

隣の席になった方がクラウドツールの調査をされている方で、その手のお話を色々しました。OpenQRMやproxmoxなど、知らないツールも教えてもらいました。あと、JavaOpenLaszloやZKについても。ツールの動作がドキュメントとちょっと違うと(調べるためのコードが公開されているのに)諦めたり、どの製品を採用するか決めるのに自分の手と目で確かめる気概がなかったり、、、最近は若いくせにそういうやつが多い、という話を聞き、内省しました。。。

あと、Jenkinsのインストールは本当にラクだねって話を聞いていました。自分もさくらのサーバに入れてみたことがあるのですが(運用はしてないけど、勉強目的で)、もはやjarというよりinstall.exeを叩くような感覚でした、と話したところ、いや中で実際に叩いてるから、と教えてもらいました。自己展開する部分のコードが面白いから見てみるといいそうです。

というわけで

川口さん、LT発表された方、JGGUGのスタッフの皆さま、懇親会でお話ししてくださった皆さま、楽しい時間をありがとうございました :-)