PFP関東ワークショップ#11へ行ってきた

水曜の夜、PFP関東ワークショップへ行ってきました。

あまのりょーさんが、オブジェクト倶楽部の春イベントで宣伝してくださったおかげで、開催を知って参加できました。そして、イベントで知り合ったid:uedaasakoさんに、またまたお世話になりました。一人参加で最初緊張していたのですが、お会いできて元気がでました。ありがとうございました。

持ち帰ったことは色々ありますが、一番大きな持ち帰りは、自分の中に作られつつあった偏見が揺らいだことでした。たぶん良い方向にグラリ。そんな基本的なことが分かってなかったのか…と思われるような話かもしれませんが、自分のためにメモしておきます。

PM>PFという偏見があった

私の中にあった偏見とは、プロジェクトファシリテーションは贅沢品であるという考えです。

今まで、「プロジェクトマネジメントをちゃんとできて初めて、プロジェクトファシリテーションに手を出せるものだ」と、どこかで思っていました。クオリティとコストとデリバリーと顧客を満足させてようやく、チーム内のファシリテーションについて語る余裕を持つことが許される、みたいな。(この感覚、伝わるかなぁ)

たとえば、「チームを活き活きさせたい」と発言しようものなら、「チーム作り? そんなの二の次、三の次でしょ。まずコスト下げて!」といわれて当たり前だというような感覚です。実際にそんなことを言われたことはありません。私の勝手なイメージです。

PMとPFは同じくらい重視されていた(少なくとも、参加者の間では)

PM>PFという考え方は、間違ってるんじゃないか?

と、事例を聞いたり、ワークをしたり、懇親会で話をしたりしているうちに、感じました。なぜなら、参加している人たちが皆、プロジェクトマネジメントとプロジェクトファシリテーションは両方必要で、並び立つものだという前提で発言されていたからです。自分の中でいつのまにか思い込みになりつつあった PM>PF という概念=偏見が、グラグラしました。

グラグラどころか、「なんだ、PFも大事にしていいんだ…。というか、PFを重視したおかげでPMも上手くいくなんて素敵なことも、世の中にはあるんだ…」という妙な安心感から、最後は、「活き活きした職場づくりはもっと評価されるべき」ぐらいの確信に変わっていたかもしれません。周りの方のアツい話を聞いているうちに、影響されました。

プロジェクトファシリテーションは、「チームに余裕ができたらやるもの」では、なかったんだ。

偏見を持った原因は

なぜ自分は、PM>PF という偏見を持ちつつあったのか? その原因のひとつは、PFの未達成が、私の身近なところでは、問題として扱われていないからだという気がします。

実際、上司から「残業が多いね」「納期間に合うの?」「障害記録票みせて」というPM的なツッコミを受けることはあっても、「チームを活性化させてる?」という指摘をされたことはありません(まあ、PFでそんなストレートなツッコミはしないでしょうけど、例として…)。他人がそんな指摘をされているのも、見たことがない。

そのため、プロジェクトファシリテーションはプロジェクトマネジメントより優先順位が低い取組みなのだと、なんとなく感じていたようです。

でも、間違っていました。

思えば簡単な話です。上の例では、上司はプロジェクトマネジメントをしようとしていただけでした。そして、それはもちろん必要なことでした。一方、プロジェクトファシリテーションはというと、軽視されていたのではなく、単に存在していなかった(あっちゃー…)。だから、私は認識できていなかったのです。

というわけで

身近な深い問題に気づいた今回の参加でした。うちのチームに、PFは、目に見える取組みとして存在すらしていなかった、と。なんということだ…。でも、気づいてよかったと思います。気づいたことで、変えられるかもしれないし。

あまのさん、天野さん、スタッフの方、お話ししてくださった皆さん、ヨンキュー♪